翌日。 あたしは朝早くから、出かける準備をしていた。 凌牙がいつ帰ってきても、すぐに出かけられるように。 ……今日が、最後だから……。 昼食後、洗面所で髪を整えていると凌牙が帰って来たらしく、そこへ顔をのぞかせた。 「メール、見たのか?」 「あ、お帰りなさい……」 鏡越しに凌牙が見え、胸がドクンッ…と鈍く音を立てる。 凌牙の顔を見るのは……やっぱりツライ……。 「見たのかよ」 それは少し苛立ってるように聞こえて。 声を出すよりも先に、首を縦におろした。