至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

そういえば、たしかに和希がいない。


あたしの、弟の……。



そっか。


若菜と……。



遠慮がちにテルさんに目を向けると、烈さんと大翔のそんなやり取りに苦笑いしていて。



……若菜のことは、本当に一瞬の気の迷いだったんだろう。


そんなに簡単に忘れられる付き合いでなかったのは、今日のお姉ちゃんを見てよくわかった。


……お姉ちゃんだって、もしかしたら……。



「和希が女に本気になったのなんて初めてじゃねえか?」


「まー、所詮中坊だしな」


「いいんじゃね、のめり込んでさっさと若菜ちゃんに捨てられちまえ!」


そんなみんなの会話にどこか優しく微笑む凌牙は、あたしの肩を抱き寄せたままだった。