至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ


……まさか。


鳥肌の立つようなその一言に、一瞬時が止まる。



あたしを……覚えてた……って……。



「えっ……あたし、凌牙に会ってたの?ちょっ…それって……いつ?いつから凌牙はあたしのことわかってたの?」


先を急ぐあたしとは対照的に、凌牙は話すペースを変えない。



ゆっくりと、何かを懐かしむように言葉を紡いでいった。



「園に入っても心を閉ざしていた俺に、一生懸命笑顔で話しかけて来てくれた女の子がいた。

俺の隣でシャボン玉を吹きながら『嫌なことは、こうやって空へ弾け飛ばすと消えてなくなるんだ』って。

嘘だろって思いながらも、消したい思い出を一つずつシャボン玉に込めて吹くと、どうしてか本当に気持ちが楽になった気がした」