薬が切れると途端に痛み出す手の甲は、やっぱり刃物で刺されたからなのか。
傷自体は深くないけれど、完治するまでにはまだ時間がかかりそう。
やっぱり横になっていようと、さっき出たばかりのベッドへまた潜り込むと。
コンコン。
部屋をノックする音が聞こえた。
「はい」
布団から顔を出して答えると、「入るぞ」そう声がして扉が開いた。
……もう一人、この家にはテルさんが残っている。
一人でも大丈夫って言ったのに、あたしの面倒を見るようにと、凌牙がテルさんを残してくれたのだ。
傷自体は深くないけれど、完治するまでにはまだ時間がかかりそう。
やっぱり横になっていようと、さっき出たばかりのベッドへまた潜り込むと。
コンコン。
部屋をノックする音が聞こえた。
「はい」
布団から顔を出して答えると、「入るぞ」そう声がして扉が開いた。
……もう一人、この家にはテルさんが残っている。
一人でも大丈夫って言ったのに、あたしの面倒を見るようにと、凌牙がテルさんを残してくれたのだ。



