至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「……幸せ……だった……?」


恐る恐る口にしたのは、少し凌牙の答えが怖かったから。


「不幸では、ないと思う」


曖昧に放つそれは、どっちなのか不鮮明だけど。


そう答える凌牙は、幸せでも不幸でもどうでもよくて。


自分の運命なんてとっくに受け入れているんだ。


悲観するなんて、きっといい迷惑。




「今は感謝しかねえ……」


噛みしめて言ったその言葉に、きっと嘘はないと思う。



……たとえ、籠の中の鳥でも。