「……幸せ……だった……?」
恐る恐る口にしたのは、少し凌牙の答えが怖かったから。
「不幸では、ないと思う」
曖昧に放つそれは、どっちなのか不鮮明だけど。
そう答える凌牙は、幸せでも不幸でもどうでもよくて。
自分の運命なんてとっくに受け入れているんだ。
悲観するなんて、きっといい迷惑。
「今は感謝しかねえ……」
噛みしめて言ったその言葉に、きっと嘘はないと思う。
……たとえ、籠の中の鳥でも。
恐る恐る口にしたのは、少し凌牙の答えが怖かったから。
「不幸では、ないと思う」
曖昧に放つそれは、どっちなのか不鮮明だけど。
そう答える凌牙は、幸せでも不幸でもどうでもよくて。
自分の運命なんてとっくに受け入れているんだ。
悲観するなんて、きっといい迷惑。
「今は感謝しかねえ……」
噛みしめて言ったその言葉に、きっと嘘はないと思う。
……たとえ、籠の中の鳥でも。



