テルさんは、旬が言った"凌牙の側近"という言葉を否定しなかった。
でも……。
凌牙にとってのテルさんは……昔のまま、"友達"という位置づけでいたい……そう願っている気がした。
「小学校に上がったころからは、そういう教育も徐々に始まった」
「………」
「礼儀作法から、喧嘩の仕方まで。どこの馬の骨か分からない俺への親父の教育は、ハンパなく厳しかった」
何かを秘めたような低い声で過去を振り返った凌牙は。
「おかげで強くなれた。肉体的にも、精神的にも」
あたしの肩を抱いた手に、またグッと力が入った。
でも……。
凌牙にとってのテルさんは……昔のまま、"友達"という位置づけでいたい……そう願っている気がした。
「小学校に上がったころからは、そういう教育も徐々に始まった」
「………」
「礼儀作法から、喧嘩の仕方まで。どこの馬の骨か分からない俺への親父の教育は、ハンパなく厳しかった」
何かを秘めたような低い声で過去を振り返った凌牙は。
「おかげで強くなれた。肉体的にも、精神的にも」
あたしの肩を抱いた手に、またグッと力が入った。



