至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

テルさんは、旬が言った"凌牙の側近"という言葉を否定しなかった。



でも……。


凌牙にとってのテルさんは……昔のまま、"友達"という位置づけでいたい……そう願っている気がした。



「小学校に上がったころからは、そういう教育も徐々に始まった」


「………」


「礼儀作法から、喧嘩の仕方まで。どこの馬の骨か分からない俺への親父の教育は、ハンパなく厳しかった」


何かを秘めたような低い声で過去を振り返った凌牙は。


「おかげで強くなれた。肉体的にも、精神的にも」


あたしの肩を抱いた手に、またグッと力が入った。