「なんだとっ!?」


喧嘩っ早い烈さんが、秀一さんに詰め寄った。


「ふっ……」


すると、バカにしたように笑って。


「そういう奴らが社会のお荷物なんだよ」


「てめえっ……!!」


烈さんの手が、秀一さんの胸ぐらに伸びる。


普通ならとっくに胸ぐらに手が伸びているだろうに、そうしなかったのは、きっと相手が琉聖さんのお兄さんだからで。


それでも我慢の限界に達したらしい烈さんは、こめかみに青筋を立てた形相で、秀一さんを睨む。


「てめえだって、親の金でガッコに行ってるガキじゃねえのか?あ?んなこと言える程立派な人間なのかよっ」