至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

ああ……と頷いた凌牙は、声のトーンが少しだけ柔らかくなった。


「俺にとって、初めて友達って呼べるヤツだった。同世代の人間はテルしかいなかったしな。

テルにだけはなんでも話せて、唯一信頼できる存在で。テルがいなかったら、逃げ出してたかもしれねえ」



テルさんも、小さいころから自分の将来が決まっていたんだ……。


そんなに古くから付き合いのある2人は、きっと言葉なんか交わさなくても分かりあえる何かがあって。


誰も踏み込めない、深いもので結ばれている気がした。


2人を取り巻く空気感が、普段からそれを物語っている。