ああ……と頷いた凌牙は、声のトーンが少しだけ柔らかくなった。
「俺にとって、初めて友達って呼べるヤツだった。同世代の人間はテルしかいなかったしな。
テルにだけはなんでも話せて、唯一信頼できる存在で。テルがいなかったら、逃げ出してたかもしれねえ」
テルさんも、小さいころから自分の将来が決まっていたんだ……。
そんなに古くから付き合いのある2人は、きっと言葉なんか交わさなくても分かりあえる何かがあって。
誰も踏み込めない、深いもので結ばれている気がした。
2人を取り巻く空気感が、普段からそれを物語っている。
「俺にとって、初めて友達って呼べるヤツだった。同世代の人間はテルしかいなかったしな。
テルにだけはなんでも話せて、唯一信頼できる存在で。テルがいなかったら、逃げ出してたかもしれねえ」
テルさんも、小さいころから自分の将来が決まっていたんだ……。
そんなに古くから付き合いのある2人は、きっと言葉なんか交わさなくても分かりあえる何かがあって。
誰も踏み込めない、深いもので結ばれている気がした。
2人を取り巻く空気感が、普段からそれを物語っている。



