至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

『……けてっ……』


「えっ……」


『……助けてっ……』


「……!?」


尋常じゃない内容と、泣き出しそうなその声に、一気に今の七海さんの状況が伝わってくる。


……昨日琉聖さんがあんなことになって、やっぱり次はその矛先が七海さんへ向かっているんだと。


「えっ、ちょっ……なにがあったんですかっ!?」


『……今、みんなの家の近くまで来てるの……』


秀一さんから逃げてきたってこと……?


「す、すぐ行きます!っていっても、今本部なんで、5分ちょっとかかると思うんですけど」


『……ありがとう』


あたしがそう言うと、電話の向こうは少しだけ安心したような声に変わった。