至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

まるで他人事のように話すそれは、凌牙自身のこと。


「どうして…凌牙だったのかな…」


双葉園には沢山の子供がいるのに、どうして凌牙が……。


覗いながら、問いかけた。


「俺が双葉にいたのはほんの1ヵ月程度。きっと、ソコに貰われて行くには丁度良かったんだろう」


「……」


「双葉に馴染んでもなく、まだそんなに物心もついてない俺達兄弟……」


「……」



たった、たったそれだけの理由で、凌牙の人生が決まってしまった。



なんて、不条理。