至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「柳迅会を次の代に残すためだ」


「それって……」


「後継者だ」


柳迅会を……継ぐ人……?


「だけど……どうやって…」


養子に出される先の家庭環境を考えても、ヤクザの本家だなんて普通じゃありえない。


凌牙はチラリとあたしを見て、また視線を前に戻した。


「双葉園と柳迅会の間だけで、表には出ない条件が交わされた」


「…っ、まさか……」



"黒い交友"


奈央の言葉が輪郭を帯びていく。


それが金銭授受だということは、確認しなくても分かる。