至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「癒されたんだよ」


……。


柔らかい口調で零れる言葉は、いつもは隠しているテルさんの心の奥底からの声に聞こえて。




もしかして、1時間の送迎の時間を楽しみにしていたのは。


他でもない、テルさんだった……とか……?



凌牙は忙しいテルさんを使うなって言ってたけど。


テルさん自身は、喜んで送迎を引き受けていたと聞こえなくもない……。



「少なくとも、俺の周りにはいないタイプだった」


「あのっ……」


「俺の家を知って、逃げ出してくれたらいいと思う反面…」



……反面……?