至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

凌牙は話してくれるときが来るんだろうか。


話してくれないってことは、まだあたしにすべて心を許してないから……?


テルさんにそんなことを言われ、途端に不安になる心。





……やっぱり気まずい。


テレビを見るような雰囲気でもないし、部屋に戻ろう。


そう思って、ソファから立ち上がるタイミングを見計らっていると。



「……あの子、どうしてるか?」


そわそわしていた体の軸が、ハタ……と止まる。


不意に欠けられた言葉に、一瞬誰のことか分からない。



「あの子は、なくもないかもしれないと思ったのは事実だ」



続けられた会話に、頭を悩ませる。