至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「凌牙に忠実なだけが、全てではないと思ってる」


一応、臨機応変に対応できるのか。


珍しく、テルさんらしくない発言。


「……ありがとう……ございます」


「別に優月の為じゃない。凌牙がまだ知られたくないと思っているなら、そこは敢えて目を瞑っているだけだ」


「……」


結局は、凌牙の為で、凌牙に忠実なだけだと思えなくもない。



ヤクザの側近って、そこまでじゃないと務まらないもの……?


そこに、自分の意思はないの……?



「言うべき時が来たら、自分の口から言うだろう」



「……はい」