至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「……っしょ」


そして、凌牙はソファに転がっている和希の体を抱え上げた。


「あっ、あたしも手伝うっ……」


「いい」


あたしの申し出を1秒で断った凌牙は、慣れたように和希の体を肩に担いだ。



確かに、あたしの手助けなんて全くいらない……。


よっぽど熟睡しているのか、和希は全く起きる気配がなく。


それどころか、兄の背中で安心したように寝息を立てている……。



どうして、凌牙と和希は血の繋がった兄弟じゃないんだろう……。


あたしがそんな不満を持ったって、どうしようもないのは分かってるのに。



リビングを去る2人の姿を見るあたしの視界は、やるせない気持ちと共に涙でぼやけるだけだった……。