「ようやく眠った」 その時、そう言いながらテルさんがリビングへと戻ってきた。 長い足を組みながらソファに腰掛ける仕草に、あたしは思わず背筋が伸びる。 「ゆっくり眠らせてやりてえな」 凌牙の言葉に、大翔と旬も頷く。 「しばらく眠れてねえんだろうなあ」 「……だよな」 お兄さんが帰って来てから……いや、帰ってくると分かったあの日から、琉聖さんは眠れない日々を過ごしていたに決まってる。 「じゃあ、俺達も寝るか」 旬がそう言って立ちあがると、大翔も大きい欠伸を一つした。