遠まわしない方は嫌だった。
濁されるのも嫌だった。
双葉園との関わりがあるのを前提に、ストレートに切り出したあたしをしばらく黙って見ていた凌牙は。
「話してやるよ。こっち来い」
あたしの手を引き、ベッドへ向かった。
「……」
それは、凌牙と双葉園の関連性をやっぱり否定できない言動。
分かっていても、やっぱりショックだった。
無言のまま凌牙に従い、ベッドに並んで座る。
真横に並ぶ凌牙の表情はわからない。
……何を言われるのか緊張しすぎて、張りつめた糸が切れてしまいそう。
そんなあたしの肩を、凌牙は優しく抱いた。
「5歳の時だった。
……俺が双葉へ入ったのは」
濁されるのも嫌だった。
双葉園との関わりがあるのを前提に、ストレートに切り出したあたしをしばらく黙って見ていた凌牙は。
「話してやるよ。こっち来い」
あたしの手を引き、ベッドへ向かった。
「……」
それは、凌牙と双葉園の関連性をやっぱり否定できない言動。
分かっていても、やっぱりショックだった。
無言のまま凌牙に従い、ベッドに並んで座る。
真横に並ぶ凌牙の表情はわからない。
……何を言われるのか緊張しすぎて、張りつめた糸が切れてしまいそう。
そんなあたしの肩を、凌牙は優しく抱いた。
「5歳の時だった。
……俺が双葉へ入ったのは」



