至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「じゃあ誰だ」


凌牙がもう一度そう聞いても、琉聖さんはどこか言い渋っているようにも思える。




「兄貴か」


そう言ったテルさんを、みんなが一気に見た。



そして、すぐにまた琉聖さんに顔を戻す。




えっ……お兄さん……?


嘘でしょ……




「嘘だろ!?」


そう思うのは当然あたしだけじゃなく、旬も驚きの声をあげる。



琉聖さんは、何も言わずに、唇の端の傷に手を当てて顔をしかめた。


否定しないのを見ると、どうやらそういうことの様で。


「無抵抗でか?」


そうと決めつけた凌牙の尋問に、琉聖さんが痛々しい口元を開く。




「……仕方ねえだろ……」