至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

そういうのって、こんなにアッサリなものなの?


自然の流れとか、こう……好きでたまらないからとかそういうの、ないの……?



「ああ」


凌牙はあたしへと歩み寄った足を至近距離で止め、柔らかそうな髪の毛を軽くかきあげた。


それからその手を、あたしの肩から首筋へと滑らせる。


体がビクンッと反応したけど、


「ちょっと待って、あの、聞きたいことがあって!」


本当に何かが始まってしまいそうになり、慌てて声を挟んだ。


「聞きたいこと……?」


ウソじゃなくて、あたしの言葉を反芻した凌牙に、実際聞きたいことがある。


でないと、あたしはまだ凌牙に心も体も許せない。



「凌牙は……双葉園とどんな関わりがあるの?」