「オマエのじゃないか?」


「……そう……かも」


なんで、そう思ったのかは。


今は部屋に飾っている家族写真を思い浮かべて。


この赤ちゃんの背景の一部が、家族写真の中で、お母さんの着ていた花柄のワンピースと一致したから。


しかも、破れてなくなった部分だと考えると、ピッタリ合っているようにも思える。


「優月ちゃんの!?もしかしてあの写真!?」


その写真の存在を知っている若菜が素っ頓狂な声をあげた。


「……」


必然的に、右端が破れてなくなったんだと思っていたけど。