至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

冗談なんか言わなそうな凌牙が、そんなこと言うなんて。


……冗談だって、分かりにくいから。



変な汗が出てきてるっていうのに、凌牙はやっぱり真顔で続ける。



「俺は優しい男でもないし、女の為に優しくなれる男でもねえ」


「あの……」


「抱かれてえなら抱くし、嫌ならやめる。どっちがいいか」


「えと……」



これはもしかして冗談じゃないのかも。



本当に、凌牙はわかりにくい男だ。


そして、こんな重要な選択をあたしにさせる凌牙はズルい。



「本気…?」