至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「いいの……」


誰だってそう思うはずだから。


あたしが若菜の立場でもそう思うだろうし。


「ただね、ちょっと羨ましいと思ったのは本音」


「羨ましい?」


「白馬に乗った王子様に出会って、白馬で連れ去られたんだって思ったら」


白馬に乗った王子様……って。


運転手付きの車に乗った、暴走族の総長なんだけど……。


「でも、優月ちゃんにそんな人が現れたんだもん。あそこに住んでるあたしにだって、いつかそんな人が現れるかもしれないってちょっと期待が持てた」