「言い寄って来る面倒くさい女は、そうやって片づけんだよ。一度怖い目見たら、二度と近寄らねえだろ」


そんな恐ろしいこと……。



あ……。


テルさんは、怖い男。



……そういうこと……?


テルさんなら、手段を選ばず、なんでもやりかねないってこと……?



「あくまでも、ウワサだけどな」


今更”ウワサ”だと言われても、抱いた恐怖は消えなくて。


「とにかく、その若菜って子が大事なら、死んでも行かせんなよ」


「……」


烈さんに相談する前より、あたしの悩みは大きくなってしまった。