「か、関係ないですっ…」


相変わらず涼しいで言うテルさんを軽くあしらう。


ぞんざいな口を利いているのは百も承知だけど、そんな顔でそんなことを言うのは趣味が悪い。


何を想像されてるか分からないし、とりあえず早くこの場を去りたい。



「待て」


そんなあたしの体をテルさんが止めた。


腕を掴まれて、階段を降りかけた足に急ブレーキがかかる。


何事かと見上げたテルさんの顔は相変わらず涼しいままで。


「ボタン留めておけ」


「……?」



……ボタン……て。