至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

これ以上悩みの種を増やしてはいけないと、あたしは無理矢理口元をキュッとあげて笑ってみせた。


「そうか……?遠慮しないで、言いたいことあったら言えよ」


「ありがとうございます」


再び雑誌に目を落とす琉聖さんだったけど、きっと頭の中は、お兄さんのことでいっぱいな気がした。




なんだか気づまりで、倉庫の外にでる。


もう11月に入り、陽の沈みが早いため、まだ5時だというのに辺りはすっかり暗かった。



そんな中、煙草の火が見えたと思ったら、コンビニ袋をぶら下げた烈さんが現れた。


「なんだよ優月、んなシケた面して」


そんなにひどい顔してたのかな。


「まあ……元々ですけどね」


自虐にも似た言葉を吐く。