……だけど。


このまま若菜をテルさんとのデートに行かせていいとも思えない。


そりゃあ、若菜は誰が見ても可愛いわけで。


自分に好意を寄せてるなんて知ったら、飛びつかない男はいないと思うけど。


テルさん程の男が、中学生を相手にする……?



やっぱり腑に落ちない。



……凌牙に相談してみようかな。


閉ざされた別室の扉を見つめて……諦める。


凌牙は若菜をあまりよく思ってないみたいだから、真剣に考えてくれる気がしない。



悶々とした頭でふと顔をあげると、雑誌に目を落としている琉聖さんが目に入った。