自己嫌悪に陥るあたしと、まるで悪びれた風でもない、テルさん。


仮にも、側近の秘密を、軽々と口にしたのに……。


聞いたのは……あたしだけど……。



妙な空気が、あたしたちの間に流れる。




あわよくば、勢いに乗せて、お姉ちゃんとのことも聞きたかったのに。


とてもじゃないけど、そんな状況でもなくなって。




……それでも、一つだけ。