至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「……っと」


ちょうどテルさんが入ってくるところで、鉢合わせするような格好になる。


それをうまく交わして外に出たお姉ちゃんだったけど。


中から人が出てきたことに、テルさんは驚いた表情を見せたあと。




「……菜月……さん……?」




あたしの耳が、確かにそんな声を拾った。



菜月(ナツキ)っていうのは、お姉ちゃんの名前。


でもどうして、テルさんがお姉ちゃんの名前を……?



と疑問に思ったと同時、テルさんもあっという間に視界から消えた。


……お姉ちゃんのあとを追うようにして……。




「……なんだ?」


続けて入って来た凌牙は、そんなテルさんを目で追っているのか、怪訝そうに外を振り返る。