「双葉園に戻るのよ」


「イヤっ……」


あんなところ、死んでも戻らない。


「…じゃあ……私の家に来なさい」


「もっとイヤっ……!」


……そんなこと出来るわけない。


「……何を言ってるの……。とにかく、ここにいるのを黙って見過ごすことは出来ないわ」


「どうして?」


「どうして…って……。こんなところに居ていいわけがないでしょう?」


「こんなところって……」


どう考えてもここがどんな所がわかっていそうな口調に、理由を説明してもらわないと納得できない。



「お姉ちゃんは……何を知ってるの?」