至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「はいはーい」


元気に手をあげたのは大翔だった。


えっ!?


他の3人は「はぁ~」と失笑に近いため息を吐いている。


「そのネタもう飽きたっつってんだろ?」


奥のソファという良い席を陣取った烈さんが、メニューで大翔の頭をはたいた。



ネタ……?


これってネタなの?


「いい加減やめろよ」


笑っている琉聖さんは、面白いというよりも呆れている様子。


「あんな可愛いねーちゃんに、クソ恥ずかしい名前呼ばせんなって」


あたしも烈さんに全力で賛同。


うんうんと力強く首を縦に下した。


例えイタズラだと分かっていても、その名前を呼ばなきゃいけない店員さんが可哀そうで。