至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「彼はすぐ養子に出されたんだけど、あたしを覚えてて……ずっと、想ってくれてたみたいなの……」


凌牙の引き取られ先が、柳迅会……というところは、省いて説明した。


「すごいすごい!それって運命じゃない!?なんかドラマの話みたい~!」


若菜は興奮気味に腰を浮かす。


さすが中学生女子。


この手の話は好きみたい。


「……うん」


誰かに話すのなんか初めてで、体がむず痒い。


そんなあたしを若菜はうっとりした目で見て。


「そっか、じゃあしょうがないよね~」


あっさり理解され、ちょっと拍子抜けすると同時に。


変に擦れてない、いい意味で普通の女の子だと、安心する。


双葉園で、真っ直ぐに育った若菜……。