至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「うん、それで……?」


「彼……ここのリーダーなんだけど……」


「あっ、この間の怖い人?」


思い出したように言う若菜には、凌牙は怖いという印象だけを残したらしい。



"……来い"


正面を向いたまま、通りすがりにあたしにそう命令した凌牙を……。



「……そう、あの人……。彼ね、昔、双葉園にいたの……」


唯一の救いは、単に、双葉園と柳迅会だけの取引じゃないという点。


凌牙とあたしは、昔出会っていたから。


「そうなのっ!?」


双葉園に居たということで親近感が湧いたのか、フッと顔が緩む若菜。