至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「あたしでダメなら、自分が話しつけに行く、とも言ってた」


「えっ…、壱冴はあたしの居場所知ってるの?」


「どうなんだろう……。あたしは特に聞かれなかったけど……」


奈央が、柳迅会のことを知ってるくらい。


壱冴が知らないわけないか……。



はぁ…と軽く肩を落とす。



「ねえ。そもそも優月ちゃんは、どうして暴走族の人たちと一緒に住んでるの?」


……若菜はきっと知らないんだ。


双葉園が、柳迅会という裏組織とつながりがあることも、あたしが惜しまれもせずに差し出されたことも。


「あたしが、落し物を拾って届けたことが始まりなんだけど……」


少し……いや、かなり端折ったけど、要はそういうわけで。