至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「それより優月ちゃん、すっかり馴染んでるんだね」


部屋をゆっくり見まわしてから、若菜は絨毯の上に腰を下ろした。


「まあね……。かれこれ、ここに来て2ヶ月経つし」


「なんだかすごい楽しそうだし。ビックリしちゃった」


「ん?ここで小さくなって暮らしてると思ってた?」


「そんなことないけど。優月ちゃんが元気で安心した。……だけどね、園のみんなも心配してるよ?」


「……」



……それは嘘。



結局。


柳迅会絡みであれば、園は断れずに……というか、むしろ喜んであたしを差し出したんだろうから。


でも、そんな事情を知らない若菜は、きっとわざと心配してるなんて言ってくれてるんだと思う。