倉庫内に戻ると思ったのに、連れて行かれたのは裏側にあった空き地。
きっと何年も人の手が加えられていないだろう、草ボウボウの荒れた場所。
制服のズボンを履いている凌牙には分からないだろうけど、伸びきった草が足にまとわりつく。
……痒い。
そんなことに気づきもしない凌牙は、手を引いたままあたしの顔を見ずに言った。
「琉聖と七海のことには口出しするな」
冷たく聞こえるその言葉にも"哀"が込められていて。
あたしは素直に返事をした。
「……うん」
凌牙に言われてしまえば、やっぱり逆らうことなんて出来ずに。
きっと何年も人の手が加えられていないだろう、草ボウボウの荒れた場所。
制服のズボンを履いている凌牙には分からないだろうけど、伸びきった草が足にまとわりつく。
……痒い。
そんなことに気づきもしない凌牙は、手を引いたままあたしの顔を見ずに言った。
「琉聖と七海のことには口出しするな」
冷たく聞こえるその言葉にも"哀"が込められていて。
あたしは素直に返事をした。
「……うん」
凌牙に言われてしまえば、やっぱり逆らうことなんて出来ずに。



