至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

大財閥に生まれたばっかりに、それはそれでそんな苦労があるだなんて。


ある意味、ヤクザも財閥も紙一重かもしれない……。



「こう言っちゃなんだけど、兄貴がいないのをいいことに、琉聖さんもなかなかやるよな」


そう言って、ポケットに手を突っ込みながら外へ出ていく和希のあとを、数歩遅れて追いかけた。



恋愛の価値観なんて人それぞれだろう。


和希とあたし、14歳と17歳とだって、異なるには十分な理由。


あたしだって、エラそうなこと言えるわけじゃないけど。