至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「お互いが割り切って付き合ってんだから、アンタは色々首突っ込むなよ」


"そう"ならば"そう"なのかもしれないけど。


割り切ってるからこそ、お互いがあの表情なのかと思うと、そうでもないとも言い切れない。


「……現代版……ロミオとジュリエットだね……」


お互い、それぞれが相手のいないところで、あんな憂いの表情を見せて。


そのどちらも見てしまったあたしは、ただ割り切って付き合ってるとは思えなくて。


心の底から、互いを想っているのが手に取るようにわかって……。


まるで自分のことのように胸が苦しくなった。