至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ

「……知らねえ。つうか、その前に七海さんは高校を卒業したら、兄貴の方と同じとこに留学するとかゆー話」


「……」


一緒にお昼を食べたときの七海さんの言葉の意味が、ようやく分かった。



『卒業したくない……』



それは。


卒業したら、琉聖さんの元を離れて、お兄さんのいるアメリカへ行くことになるから。



七海さんは、琉聖さんが好きで。


離れたくないから……。



切実に聞こえたあの言葉は、そんな複雑な事情があった上での七海さんの本心だったんだ……。