幸兎は出番まで控え室で待ってるみたいだ



私は自分の位置についた。




〈では、本番五秒前!4!3!…〉



私は笑顔を作ってドラマに集中した。




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『…龍磨…。ありがとう…』




〈カット!!…よかったよ~!予定より早く終わったよ~。

放送は、土曜日だからね~〉


『「ありがとうございました」』



ふぅ、つかれた…。



「おつかれ」

『お疲れ様です』



幸兎は、演技もうまかった。

キスシーンは、スレスレで止めてくれたし


優しいな。



「なぁ、」

『はい?』

「できたらでいいんだが、あー…。
土曜日、一緒に見ねーか?」



頬をポリポリとかきながら言ってきた。