「雅?」

『…』

「みーやーびー?」

『…梓…、』

「ん?」

『お腹…いたいっ…』

「っ!!!まってて!!今、ナースコールおすから!!!」



私はお腹の痛みに耐える。

妊娠って、いたいな…。こわい…。

でも、あらたな命が産まれるんだよね



すこしすると、足音の音がきこえて、部屋のドアがあく音がした


看護師が大丈夫ですか?!

そうきいてくる。


梓のお父さんもはいってきて、やろう。

そう一言いった。



「ぉ…とうさん…」


梓も苦しそう。梓もなの?


〔がんばれ。今やるから〕

「ぅんっ…」



連絡をうけた麻貴と凪斗が病室に走ってきた



「大丈夫か?!」

『うん…っ…』

「…がんばれよ?」

『わかっ…た…』



麻貴のためにも、産まれてくるこの子のためにも、頑張らないと


私と梓は別々の手術室につれてかれた



産むときは痛かった。張り裂けそうで…、


でも、命が産まれるのは、これぐらい痛い目にあわないと産まれてこない。


看護師の言うとうり、深呼吸を繰り返し、

新しい命が、産まれた