「ごめん、」
え……?
「ごめん、ごめんな、」
『光ちゃん、ごめんね』
「守ってやれなくて、俺のせいで……ごめん」
『守ってもらうばかりで、ごめんなさい』
坂元くんの言葉に、仁葉は自分の過去を思い出す。
────坂元くんにも、謝りたい人がいるのかな。
謝っても、謝り足りない人が、いるのかな。
夢にまで見るような、そんな特別な人が。
光ちゃんに似てるとばかり思っていた彼の姿が、仁葉とかぶる。
違うはずなのに、かすかにリンクしたんだ。
坂元くん。
ねぇ、本当の気持ちとか、事情とか。
そんなのは知らないけど。
でもね、仁葉、君の欲しい言葉がわかる気がするよ。
「────ありがとう」
息を吸う音が、大きく聞こえる。
「守ろうとしてくれて、ありがとう」

