その光を、追いかけて。









結局、仁葉と梓ちゃん。

それから保健委員の藤原くんの3人で坂元くんを保健室に連れて行った。



仁葉は力がないから、彼の荷物を持って周りをうろうろしてただけなんだけどね。



ぼーっとする坂元くんを支えながら、歩いて。

完全に意識を失ったわけじゃないから、ゆっくりでも歩くことができたし、まだましだったんだと思う。



失ってたら、重すぎるし仁葉たちでなんとかできる状態じゃない。

逆に意識がはっきりしてたら、きっと彼は断っていたんじゃないかな。

だから、ある意味よかったのかも。



それでもやっぱり、辛そうな姿は見てられなかったけどね。






手伝ってくれた藤原くんと梓ちゃんはついさっき、一足先に教室へと戻ることに。

仁葉はこの前みたいに「あなたも」と言った先生に頼みこんで、もう少しだけ残っていいことになったの。



保護者の方に直接病院に連れて行ってもらうのが1番だろうと、先生は今電話をかけに行っている。

多分その電話が終わったら、仁葉は教室に強制連行なんだろうなぁ。