「え」
「坂元くん、大丈夫⁈」
慌てて駆け寄って、自分のお弁当箱を適当に机に置く。
崩れるように横に向けられた顔を覗いてみると、……真っ赤だ。
思わず額に手を伸ばす。
「熱い……!」
じゅう、と音がしそうな温度。
これ、かなりの高熱だよ。
病院……ううん、まずは保健室に行かなきゃ!
あの日……体力測定の日以来の保健室。
実は、保健室は病院みたいで仁葉はあんまり得意じゃない。
注射も薬も嫌いなんだもん。
子どもみたいってよく言われるけど、いくつになっても嫌なものは嫌だよね。
独特の匂いも、雰囲気も、大嫌い。
でも、今はそんなこと言っていられないから。
ごくり。
ためらいを呑みこんで、苦しそうな坂元くんの肩を持つ。
「誰か、お願い!
仁葉だけじゃ連れていけないから手伝って!」

