その光を、追いかけて。









教室に戻って来ると、



「あれ、坂元くんがいる」

「珍しいわね」



仁葉たちはいつも教室でお昼をとるけど、坂元くんは1度も教室で食べていたことがない。

むしろ、食事姿を見かけたことさえないんだよね。



誰かと食べる約束があるのかも。

購買のおばちゃんとおしゃべりをしながらパンを買っているのかも。

そんな祈りに近い可能性にかけて、お昼に誘ったことはない。



そんなぼっち飯疑惑が濃厚な坂元くんは、いつも予鈴が鳴ってから教室に戻ってくる。

それなのに今日は仁葉たちより早く教室にいる。



っていうか、……眠そう、みたいな?



ゆらゆら、ぐらぐら。

頬杖をついて、揺れる頭。



思いきってうつ伏せた方が寝やすいんじゃないかな。



そう思いながら、教室の扉のそばからちらちらと見ていると……。






ゴンッ。






坂元くんは手から顎を滑らせ、おでこを机に強打した。