その光を、追いかけて。









がさごそ、と僕の頭の近くで音がする。

ゆっくりとまぶたを上げれば、



「ごめんね、光。起こした?」



荷物を入れ替える母さんの姿。



どうやら着替えやらタオルやら、洗濯したものを持って来てくれたらしい。



「んー、大丈夫だよ」

「そう?」



入院してから見慣れてしまった、この角度。

子どもの頃はよく膝の上に頭を乗せて見上げたなぁと思いながら、母さんをそっと見る。



「あ、そうだこれ。
仁葉ちゃんからの手紙」

「ありがとう!」



布団の中から重い手を出して、手紙を受け取る。



ハートの飛んだ可愛らしい、きらきらしたレターセット。

シールを剥がして、手紙を出した。