その光を、追いかけて。





「っ、仁葉!」

「わっ」

「仁葉大丈夫? 怪我はない?」



そう言って心配してくれるのは、予想通りの梓ちゃん。



気づけば周りには人がたくさんいて。

仁葉と坂元くん、それから梓ちゃんの3人を中心に囲まれている。



坂元くんだけじゃなくてたくさんの人に迷惑をかけたんだとようやく気づいた。



「仁葉は大丈夫だよ。
坂元くんが庇ってくれたから」



ありがとう、と言おうと振り返って。

そしてようやく、彼がまだ手を押さえたままだということに気づいた。



「坂元くん……?」

「っ……」

「もしかして、怪我したの⁈」



やめろ、という言葉は意図的に無視して、腕を掴む。

坂元くんの人差し指が赤くなって、腫れていた。



「大変! 保健室に行かなきゃ!」

「別にいい、」

「梓ちゃん、先生に言っておいて」



坂元くんの腕を掴んだまま、校舎に向かって歩き出す。



「え、仁葉⁈」

「ごめん、あとはよろしくね!」