その光を、追いかけて。









「まぁ、梓がやらかしたからって言ったらなんだけど……。おかげで気まずさは欠片もなかったよな」

「うん! 初めは焦ったけど、最後には笑っちゃったもん」



んー、と大きく伸びをする。



「それに、『呪う』なんて今年の始業式の日を思い出したよ」

「どういうことだ?」

「梓ちゃん、教室に行く前に輝くんのことを呪うって言ってたんだよー」



懐かしいなぁ。

仁葉たちの間にいる男子の存在に怒りを抱いていた梓ちゃん。



あの時からふたりの関係は決まってたみたい。



「あの頃は今みたいな関係も、気持ちも。
全く予想してなかったなぁ……」



仁葉は光ちゃんだけだと思ってたし、光ちゃんだけがよかった。



光ちゃんのことが、1番で。

それは今も変わらないけど。



だけど、大切なものがたくさんある。

大好きな人がたくさんいる。



────仁葉はとっても幸せだよ。