「仁葉はもう、ふたりの前でだって泣けるよ」
「え?」
「逆にふたりの前じゃないと、なかなか泣けないかも」
えへへと笑って梓ちゃんの涙をぬぐう。
このままじゃ、ふたりで目元がお揃いになっちゃうよ。
「まずは保健室で輝くんの手当てして。
それから、3人でお話しよう」
「……」
「梓ちゃんにも、仁葉は聞いて欲しいよ。
大好きな光ちゃんのこと、たくさん話したいなぁ」
また泣きそうになりながらそう言う。
「うん。……うん」
梓ちゃんが何度も頷く。
「ってかまずお前は俺に謝れ……っ」
「勘違いさせたあんたが悪い」
そこは謝ってあげて……。
仕方がないなぁと3人で顔を見合わせて笑った。

