「きゃぁあああ⁈」
輝くんの首が右にぐんっと曲がり、仁葉が悲鳴を上げる。
スクールバッグの勢いで体も揺らいでいたし、これ大丈夫なの⁈
「あたしの、……っ、あたしの仁葉を泣かせるなんて……!」
そのままぼとぼとと涙を落とす梓ちゃん。
仁葉も輝くんも、思わず唖然とする。
ぜ、全力だなぁ……!
「あたしたちの前で泣かないって言ってた仁葉を泣かせるなんて、どんなひどいことをしたの……」
「いや、」
「待ってて仁葉。
こんな男、すぐに呪ってあげるから」
「梓ちゃんストップ!」
話の雲行きが怪しくなり、慌てて梓ちゃんを止める。
全くもう、危ないなぁ。

