「仁葉にとって、光さんは光(ひかり)だったんだよな?」

「そうだよ」

「同じなんだ」



どういうこと? と首を傾げた。



「光さんにとっても、仁葉が光(ひかり)だったはずだよ」

「っ、」



光ちゃんみたいになりたかった。

光ちゃんの彼女になりたかった。



とうとうなれなかったけど、だけど。






仁葉は、光ちゃんの道しるべに。

────生きる理由になれていたのかなぁ。






そうだったらいいなぁ。

とっても、とっても嬉しいよ。






……きっとまた、前へと進めるね。



悲しみを受け入れて。

苦しさを乗り越えて。



もう本当の気持ちを抑えこんだりなんて、しないよ。